シリンダー

   写真はカワサキの純正シリンダーの加工品です。

掃気ポートのクランクケース側の入り口のスリーブを1.5センチほどカットしてます。理由は掃気ポート内に混合気を早く送り込むためです、この加工は耐久性には問題ありませんが、エンジンの噴き上がりが良くなるためオーバーレブには気おつけてください。

考え方としては、混合気はキャブレターからクランクケースに入りピストンの裏側にたまります、そしてピストンが下降し始めたら掃気ポートに流れます、その時ノーマルは混合気が掃気ポートにはいるまで1.5センチ下まで流れ、そこから混合気はまた上がり始めます、すなわち下りと上がりの3センチ余分に流れてますその余分な流動性をなくすための加工です。

ヤマハ、SEA-DOOは純正で対応してます(ほとんどの機種、1部例外あるかも当方未確認)。
カワサキはウルトラのみだと思いますstx系1200、900の3気筒エンジンは対応してないはずです、2000年モデル、ダイレクトインジェクソンモデルは未確認です、750系エンジンは未対応です(2000年モデルは確認してません)。

加工の仕方(注意:加工には技術、道具がいります)

ピストンを掃気ポートの出口(シリンダーヘッド側)のトップポートに合わせ、ピストンのスカート部分でスリーブが余分なところがあるのでそこに印しをつける。
そこを基点にして水平(加工がしやすい)か、アール形状にスリーブをカットします。

個人では加工はしない方がいいですよ。(それなら載せるなですけど、こうゆう加工をしていると言うことを紹介しているだけですので)。

 

製作日2000年9月